東レは、産業用途への供給体制強化に向け、2024年までにポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維を複数系列増設する方針だ。航空機向けの不振が続く中でも一般産業用途やスポーツ・レジャー用途への展開によりフル稼働を続けているが、今後ボーイングの「787」などの需要回復が期待される中、産業用グレードについて、「現状より徹底的にコスト競争力を高めた設備を24年までに2系列ほど実施する必要がある」(日覺昭廣社長)。航空機分野が健全化すれば再度、利益の中核を担うことになるが、炭素繊維のトップメーカーとして多様な用途でのプレゼンスを維持する方針を明確に打ち出す。

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