東洋紡は、全自動遺伝子解析装置「ジーンキューブ」専用の新型コロナウイルス遺伝子検査試薬「ジーンキューブ HQ SARS-CoV-2」が厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表した。独自技術により、RNA抽出などの前処理作業を最適化し、従来品よりも迅速な検査を実現。検査室への検体到着から最短約35分での結果報告を可能した。11月中旬から国内販売する。

 筑波メディカルセンター(茨城県つくば市)臨床検査医学科・感染症内科の鈴木広道診療科長と共同で開発。8月に販売した「ジーンキューブ SARS-CoV-2」に比べ、検査工程を簡略化した。さらに1テスト当たりRNA10コピーでの検出が可能。感度も両立した。
ジーンキューブを用いたPCR検査で、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時検出できる試薬についても開発中で、2020年内の販売を目指している。

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