次亜塩素酸水とその製造装置を取り扱う企業が中心となり、一般社団法人・次亜塩素酸化学工業会(HCIA、石田智洋代表理事)を4日設立した。新型コロナウイルス感染拡大が続くなか、消毒用アルコールの代替品として期待される次亜塩素酸水について、正しい使用方法を啓発し、普及を推進していくことを目的としている。大阪ソーダなど12社が参加した。

 次亜塩素酸水はウイルスをはじめ細菌・真菌まで広いスペクトルの微生物へ殺菌効果がある。6月には製品評価技術基盤機構(NITE)が、新型コロナウイルスに対して有効塩素濃度35ppm以上で効果があるとの見解を示している。

 次亜塩素酸水は非常に不安定な物質で、安全かつ効果的な利用には正しい製造・使用方法が必須となる。ただ、これまで明確な規格基準や運用ルールがなかったことから、さまざまな製法による商品が市場に流通し消費者に混乱を与えていた。

 HCIAは行政機関とも連携し、化学的調製によって生成された次亜塩素酸水について、業界における規格基準や運用ルールの確立に取り組む。基準を満たす商品に対し認証マークも発行する。

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