武田薬品工業は12日、米モデルナ製新型コロナワクチンの3回目接種(追加接種)について厚生労働省に申請したことを明らかにした。18歳以上が対象。用量は1、2回目の半分。追加接種用ワクチンは米ファイザー製が特例承認されたところだが、モデルナ製も承認審査が始まる。

 10日付で申請した。申請の根拠とした臨床試験では、接種2回目から6カ月以上経過した18歳以上を対象に実施し、抗体価が2回目直後より大幅に上昇することを確認した。2回目までの半量を接種した。

 ファイザー製も11日に追加接種が特例承認されている。きょう15日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会では、モデルナ製も承認されることを前提に公的接種事業での接種方針が議論される見通し。政府は、12月に医療従事者などからファイザー製の追加接種を開始し、来年3月ごろからモデルナ製を使った職域接種などを始めたい考え。来年分としてモデルナ製5000万回分の供給契約を同社と結んでいる。

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