Lが3円でLLが5円。近所のスーパーのレジ袋の値段だ。迷わずLLを選ぶ。買い物を詰め込む空のリュックを背負って行くので、レジのおばちゃんは怪訝な顔。買い物の量が少ないときは、Lで十分なのにもったいない、と心の声が聞こえる。こんな便利な袋が5円で買えるなんてお得ですよ、とこちらも心のなかでつぶやく▼袋、ください。そう言わないともらえなくなったレジ袋。出勤途中にタバコを求めるときなど以外は、コンビニでも毎回もらうようにしている。ときどき店員が袋を要求されていることを忘れ、面倒くさそうにレジを打ち直す。地球環境を考えない悪い人だと思っているのかも知れない▼地元では平成に入ってから建てられた比較的新しい焼却設備でゴミが処分されている。したがって生ゴミなどの生活ゴミはレジ袋に入れてから、自治体が指定する大きな袋に詰めて出す。レジ袋は燃焼カロリーが高いが、むしろゴミを効率よく燃やしてくれるので問題ない▼と思っていたら、処分場は10年内に老朽化し、建て直す計画が持ち上がっていた。自治体のホームページには、新たな焼却炉の建設にあたり市民、業者、自治体が一体となって、ゴミの発生抑制、リサイクル、再利用(3R)に取り組んでいます、とあった。とりあえずLに替えようかしら。(21・4・20)

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