田村憲久厚生労働大臣は31日の閣議後会見で、3回目の新型コロナウイルスワクチン接種について、「現時点ではなにも決定していない」とし、「希望者への2回目接種を進めることが重要だ」とコメントした。抗体価を維持するための3回目接種の検討が各国で進められるなか、国内での実施は「必要性や実施時期に関しては、科学的知見に基づいて、厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会で議論を経たうえで適切な判断を行う」との考えを示した。

 また、子宮頸(けい)がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについては「積極勧奨を一時的に中止していたが、国際的にみて、このままではいけない」とし、積極勧奨の再開に向け、議論することを明確化した。30日に自由民主党の議員連盟が早期再開を求める要望書を提出していた。ただ、「議論は新型コロナウイルスワクチンと同じ専門家が検討している」と指摘。「新型コロナワクチンの議論を滞らせるわけにはいかない」ともした。

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