田辺三菱製薬は15日、カナダ子会社メディカゴが新型コロナウイルスワクチンの第1相臨床試験(P1試験)を開始したと発表した。植物由来のウイルス様粒子(VLP)を使ったワクチン。他社から導入した2種類のアジュバント(免疫増強剤)も比較し、最も有望な投与方法を検討する。結果をみて10月にはP2/3試験を始める予定。

 海外で始めたP1試験で、最初の症例で接種が行われた。3種類の用量グループに分けて2回接種し、安全性と免疫原性を評価する。18~55歳の健康成人180例を登録する予定。先ごろ提携した英グラクソ・スミスクライン、米ダイナバックスのそれぞれのアジュバントも添加し、最適なワクチンを検討する。順調に進めば、来年上半期にも実用化できると見込む。

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