田辺三菱製薬のワクチン開発子会社メディカゴ(カナダ)は米バイオ医薬品企業ダイナバックス・テクノロジーズと新型コロナウイルスワクチンの開発で連携する。メディカゴのウイルス様粒子(VLP)ワクチンと米社の免疫増強剤(アジュバント)を組み合わせたワクチンの第1相臨床試験を7月に始める。メディカゴはアジュバントで英グラクソ・スミスクラインとも提携している。

 米社のアジュバントは米食品医薬品局(FDA)が承認するB型肝炎ワクチンに使われている。ワクチンとの組み合わせで免疫反応を高め、1回に投与する抗原の量を減らせ、接種者を増やせる。

 メディカゴのコロナ向けVLPワクチンは7月に治験に入り、順調に進めば2021年前半にも接種が可能になる見通し。アジュバントではGSKとも先頃提携し、複数の技術を駆使し実用化に近づける。アジュバントの利用で21年末に最大1億回分、23年末に10億回分供給できるという。

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