第一三共は26日、開発中の新型コロナワクチン「DS-5670」に関して、既存のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとの実薬対照非劣性試験の初回投与を始めたと発表した。健康成人と高齢者約4500人を対象に実施し、3回目接種によるブースター効果の検証と安全性の評価が目的。引き続き当局との協議を重ね、国内でのDS-5670年内実用化を目指す。

 DS-5670は第一三共が開発中のmRNAワクチン。現在、国内では追加投与のブースター効果を確認するための第1/2/3相臨床試験(P1/2/3)と、ワクチン未接種者を対象としたP2を行っている。目下、いずれも安全性に大きな問題はないといい、中和抗体価の上昇なども確認できているという。

 後者のP2については、今年度上期中のP3開始を目標に掲げている。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

セミナーイベント情報はこちら

ライフイノベーションの最新記事もっと見る