「世界で初めてマテリアルズ・インフォマティクス(MI)の商業的なソフトウエア開発に成功した企業」とされるシトリン・インフォマティクス(米国カリフォルニア州)。2013年に設立された同社は、19年7月までに約3000万ドル(約30億円)を調達するなど期待を集める。同社製品でまず目を引くのは、まるでiOSのように直感的で洗練されたインターフェース。材料開発の研究者が、機械学習などの前提知識無しで高度なMIを活用できるという。創業者であり最高経営責任者(CEO)のグレッグ・マルホランド氏に展望を聞いた。

 <「パイソン」知識不要に>

◆…製品の特徴は。

 「第1の特徴はデータ基盤(インフラストラクチャー)。MIに不可欠な素材の物性データを、人工知能(AI)の学習に適した構造でデータベースに格納できる。データは材料科学の知見と統合することでさらに価値を高めることも可能だ。こうしたデータを科学的な図式(ワークフロー)として表現できることも強み。材料開発技術者は、(代表的なAIプログラミング言語の)『パイソン』の知識無しでも、材料開発に特化したAIで研究開発を加速できる」

 <先進的なアルゴリズム>

◆…インターフェースが素晴らしいが、これが一番のセールスポイントか。続きは本紙で

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