米ファイザーと独ビオンテックは、両社の新型コロナウイルスワクチンを接種してから半年後も有効な可能性を確認したと発表した。第3相臨床試験(P3)データを追加解析した結果、発症予防効果を示す有効率は90%以上を維持。感染力がとくに高いとされる南アフリカ型変異株にも同100%と高い効果を示した。

 P3に参加した4万6000例超のうち、3月13日までに報告された発症例は927例。このうちワクチン群は77例、プラセボ群は850例で、有効率は91・3%だった。評価したのは2回目の接種から最長6カ月後の症例。昨年11月時点の有効率95%からは低下したが、半年後も高い効果が続くことが示唆された。

 南ア型変異株への効果も分かった。南アでは800例が治験に参加し、発症した9例すべてがプラセボ群だった。うち6例が南ア型変異の感染例だった。血清サンプルを使った研究では、従来のオリジナル株より抗体力価が3分の1に低下したと発表していたが、臨床では予防効果を維持する結果となった。

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