米ファイザーは、独ビオンテックと開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、月内に第3相臨床試験(P3)の速報結果を公表するのは難しいことを明らかにした。早ければ今月中に有効性の結果を出せると見通していたが、感染例が減少しているためデータの集積に時間がかかっているという。だが来月後半にも緊急使用許可(EUA)申請を行う計画は変えていない。

 両社のコロナワクチンは、米国などで最大4万4000例規模のP3が行われている。今月26日時点で3万6000例が2回目の接種を完了している。感染例が32例報告された時点で最初の有効性評価を行う設定だが、感染例や重症例が当初の見込みより少ないため、有効性評価に必要なデータの集積に時間がかかっているという。データの入手後、外部機関による評価が行われるため、結果公表までに通常1週間以上はかかる。

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