米国を襲ったハリケーン「アイダ」の影響で、同国内の塩化ビニル樹脂需給のひっ迫が深刻度を増しそうだ。被害を受けたルイジアナ州に集まる塩ビ工場は、原燃料調達難などを理由に再稼働の予定が不透明な現状。テキサス州でのモノマー設備トラブルも重なり、同国の塩ビ生産能力の半分以上が止まっている。市場関係者からは「深刻なタイトバランスが年内は続くのでは」との声も聞かれる。一方、地域間の価格差拡大や物流費高騰でアジアの塩ビ需給にもたらす影響は軽微とみられる。続きは本紙で

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