米国臨床腫瘍学会(ASCO)は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け、今年の年次総会をオンライン開催とすることを決めた。毎年恒例だった米シカゴでの実地開催は中止する。新型コロナの影響で、医学学会でも開催延期や中止、オンライン開催などが相次ぎ発表されている。
 ASCOは5月29日~6月2日、米シカゴで今年の年次総会を開催する予定だった。だが世界各地で感染が広がっている現状を踏まえ、シカゴでの実地開催を断念。開催自体は中止せず、同じ開催日時で「バーチャルな方法」で行うことにした。オンライン開催にともなう登録方法や内容変更、払い戻しなどの詳細は決まり次第、ウェブサイト上で発表する予定。
 新型コロナの影響で延期・中止が決まった医学学会はほかにもある。米国皮膚科学会(AAD、開催日3月20日~)、米国心臓学会議(ACC、同28日~)、米国神経学会(ANN、4月25日~)は、プログラムの一部をオンライン開催するものの、実地での学会は中止。米国がん学会(AACR、同24日~)も8月頃に延期する。
 米国糖尿病学会(ADA)は現時点で、6月12日からの年次総会を予定通りシカゴで開催する方針だが、会場が閉鎖された場合はオンライン開催に切り替えることも検討している。

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