米疾病対策センター(CDC)の予防接種の諮問委員会(ACIP)は14日、異常な血栓症が報告された米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンの安全性について検討した結果、結論を出すのは延期した。評価するための情報が不足しているため判断は難しいとした。1週間~10日後に諮問委を開催して改めて評価する。

 J&J製ワクチンの接種後に、脳に血栓ができる静脈洞血栓症(CVST)と血小板減少を併発した症例が6件報告された。CDCは13日、これらの症例とワクチンとの関連性を調べ、安全性が確認できるまでは接種を中断する勧告を出した。これを受け、米国以外でも接種を見合わせる国が出始めている。J&Jも、調査結果が出るまで欧州向けの供給やすべての臨床試験を中断した。

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