今さらながら歩きスマホを話題にするのも気が引けるが、一向に減る気配がない。いろいろなトラブルや事故を巻き起こし死傷者も出るなど問題視されているが、当事者にはその意識がなく他人事なのだろう。前から来る歩きスマホの人とぶつかるのを回避するためよけはするが、そのたびに気が滅入る。ただ立ち止まればいいことなのに▼歩きスマホ防止条例を施行している自治体もあるから、この考えが常識なのだろう。ただ、如何せん罰則規定がない。海外には罰金を科しているところもあるそうだが。その場合、行き交う人が誰もいない道と、駅の構内など人通りが多い場所とでは、罰則の重さは同じなのか悩ましいところではある▼政治の世界では常識か非常識か見当がつかないことが多い。サクラ問題がここにきて再燃しているが、違反してもやっていないと言い張ればおとがめなし。それが政治の世界の常識かとも思われたが、やっぱり約束違反はだめだったんだ、と一安心した。紙一重といったところか▼最後に、人前では当たり前になったマスク着用。ニューノーマルの状況では、これが常識として続くのだろうか。そうなるとマスクをしていない人は非常識、いや何らかの指導がなされるようになるのか。アフターコロナの世界ではどうなのか。そんなことを考える。(20・12・3)

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