経済産業省は昨年11月、産業構造審議会(経産相の諮問機関)に経済産業政策新機軸部会という新たな組織を設置した。欧米各国がグリーンやデジタルに巨額な政府予算をつぎこむなか、経産省としても従来型の産業政策を抜本的に見直し、大規模かつ長期的な支援のあり方を検討することを目的としている。省内各局、各外局の意見、情報を収集し、総合調整の役割を担う、まさに経産省の「扇の要」である飯田祐二官房長に新機軸部会の役割などについて聞いた。

■…新機軸部会は今年春にも報告書をまとめる予定です。

 「新機軸部会自体の窓口は経済産業政策局が担っている。ただ、現在省内で検討しているほとんどの政策は新機軸部会を核として、そこを出口としてとりまとめる体制となっている。製造産業局の新・素材産業ビジョン、商務情報政策局の蓄電池産業戦略、資源エネルギー庁と産業技術環境局のクリーンエネルギー戦略、大臣官房未来人材室の未来人材ビジョンもそうだ。新機軸部会を出口にしてとりまとめた内容を、岸田内閣が掲げる『新しい資本主義』の実行計画に反映させることで実現を目指していく」

■…新機軸部会とあわせて省内の体制も整備しました。続きは本紙で

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