経済産業省は、海外渡航時に求められる陰性証明発行機関「海外渡航者新型コロナウイルス検査センター(TeCOT)」のオンライン検索・予約システムを立ち上げた。ビジネス渡航者を対象に、PCR検査などを受けることのできる病院などをまとめており、9日登録時点で400カ所を超す医療機関をリスト化、掲載している。企業関係者のほか、研究者、スポーツ選手らの利用を見込む。

 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行から、各国・地域では出入国に制限を設けている。往来再開の兆しも生じているものの、出入国に際してPCR検査などでの陰性証明の提出を求める所も多い。そこで同省はTeCOTを用意し、検査を円滑に受けられる体制を整えることとしている。

 オンライン検索・予約システムの稼働によって、TeCOTの本格的な立ち上げとなる。利用者は、当面、ビジネス目的での渡航者に限定。留学生らの出国などビジネス以外については後日利用可能とする方針だ。併せて、旅行代理店が使えるようにすることも検討する。

 利用に当たっては専用の「GビズID」の取得が必要。予約時には国際航空券を購入していることも確認する。渡航規制の緩和による需要増を見越し、順次、体制拡充も図る方針で、2021年度予算概算要求では7億円を計上している。

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