経済産業省は、「海外渡航者新型コロナウイルス検査センター(TeCOT)」で検査証明書のデジタル発行ができるようになったと発表した。スマートフォン用アプリをリリースし、検査予約から証明書発行までワンストップで対応可能にする。発行書は、渡航先の国・地域が求める様式で提供する。デジタル発行により、利便性を高めるのが狙いだ。
ビジネスで海外に渡航する場合、国・地域によってはPCR検査の結果を求められる。そのため経産省は厚生労働省との連携の下、同センターを立ち上げ、昨年10月に運営を開始。ただ、検体採取と証明書受領のために二度出向く手間と時間の節約を求める声が強かった。
これまで紙だった検査証明書を、PDFで発行するデジタル証明機能をアプリに搭載する。同センターに登録している約80機関で使うことが可能。将来は検査証明書に関する国際規格への対応も視野に入れる。