2011年3月11日午後3時前後、震度6弱の2つの地震が鹿島灘を臨む鹿島コンビナートを襲った。津波は鹿島港からY字型に狭く伸びた航路で勢いを増し、一番奥の埠頭で8メートル超に達した。三菱ケミカルの茨城事業所(当時は三菱化学の鹿島事業所)では加速度計が反応し、当時2基あったナフサクラッカーなど石油化学の全設備が自動的に停止。人的被害や生産設備の被害はなかったが、桟橋やバースは水没し崩壊。入出荷用配管は大きく変形し、埋設配管は液状化により隆起し凹み、使用不能を余儀なくされた。「サプライチェーンを途絶させてはならない」(福田信夫代表取締役常務執行役員)という強い思いが早期復旧へと突き動かした。続きは本紙で

バースは崩壊し入出荷用配管は折れ曲がった

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