花王のケミカル事業は、バイオケミカルや廃棄物をポジティブリサイクルした活用を本格化していく。バイオケミカルは今年、第1号製品を上市予定だ。独自の素材やソリューションで持続可能な価値を創造し、社会や顧客に欠かせない存在となることを目指す。注力事業、今後の展望、海外での方向性など同事業を統括する片寄雅弘執行役員に聞いた。

◆…足元のケミカル事業の概況について。

 「2020年は前年比で売上高が約5%、営業利益が約10%減少し、厳しい年となった。殺菌・洗浄用途の油脂誘導体製品は堅調だった一方で、自動車産業低迷の影響を受け、機能材料製品が苦戦。テレワークの影響でオフィス印刷が激減した事務機市場向けトナーやトナーバインダーも減少した。ただ、4Q(10~12月)から市場は回復傾向にあり、足元では前年同期を上回っている状況だ」

◆…21年に想定する事業環境について。続きは本紙で

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