豊田中央研究所は樹脂レンズの透過率を向上させる新たな反射防止技術を開発した。直径100ナノメートル程度と可視光の波長よりも小さく、細孔構造を持ったシリカ「メソポーラスナノシリカ」(MSN)粒子を樹脂レンズの表面に固定化するもの。さまざまな種類の樹脂レンズに対してレンズ形状を問わず、簡便かつ低コストで反射防止機能を付与できる。耐熱温度が低いメタクリル樹脂(PMMA)に密着強度の高い反射防止機能を付与できる技術としては世界初となる。技術供与を受けた豊田通商が同技術を用いた光学レンズ製造ビジネスを立ち上げる計画。まずは市場成長が続く車載用ヘッドアップディスプレイ(HUD)向けの展開を目指す。続きは本紙で
直径100ナノメートル程度のMSN粒子1個分をレンズ表面に一列状に並んで貼り付ける