資生堂の研究部門トップの岡部義昭エグゼクティブオフィサー 常務は、マーケティング出身という異色の経歴を持つ。「SHISEIDO」などのブランドで証明した発想力を生かし、変容する生活者の嗜好と研究成果の融合を課題に位置づける。「骨太のアウトプット」「脱資生堂」などを掲げ、改革に挑む思いを聞いた。

 - マーケティング出身の研究トップは初めてです。魚谷雅彦社長も「目玉人事」と表現しました。

 「業界でも初めてらしい。基礎研究の担当を皮切りに昨年1月から応用開発も統括している。狙いは研究所発のアイデアを出し、マーケティングとの距離を縮めることだ」
 「研究所のコアバリューが暗黙知ではいけないので、『ダイナミック ハーモニー』と定めた。一つの価値では定義できないものを指す。資生堂は150年にわたり西洋と東洋の異なる価値を融合してきた化粧品メーカーで、欧米の競合からもユニークだと言われる」

 - 皮膚科学の研究対象が広く、深いです。続きは本紙で

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