近藤 忠夫氏(こんどう・ただお=日本触媒名誉顧問・元代表取締役社長)7日に病気のため死去、75歳。告別式は近親者のみで行った。喪主は妻の道子(みちこ)さん。後日、お別れの会を行うが日程は未定。
 近藤忠夫氏は、日本触媒の主力事業であるアクリル酸および高吸水性樹脂の拡大、酸化エチレンの基盤再整備に加え、電子情報材料事業の立ち上げ、新エネルギー分野の開拓などに尽力した。CSR(企業の社会的責任)経営やガバナンス強化などにも取り組んだ。
 また石油化学工業協会理事をはじめ日本経済団体連合会理事、日本化学工業協会副会長、関西化学工業協会会長、近畿化学協会会長を歴任するなど、社業だけでなく業界の発展にも寄与。
 こうした功績が評価され2019年秋の叙勲で旭日中綬章を受章した。国際化学オリンピック日本委員会の理事も務め、21年に予定される日本での開催に貢献した。

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