感染者数が落ち着きをみせ観光地には活気が戻っている。紅葉シーズンがこれを後押ししているようだ。GoToトラベルは来年1月中旬以降の再開で検討されている。前回は感染再拡大を招いたとの指摘もあり慎重にならざるを得ないが、経営的な厳しさが続いた地方の観光業界にとっては期待が高まる▼観光地に限らず、その土地の魅力を引き出しているのが道の駅だ。いまや観光スポットになっているところも多く、これを目当てに遠出するお客もいるそうだ。再び訪れる地方で新しい道の駅を発見することもあり確実に増えていると思ったら、この20年間で2倍近くに増加したという▼1993年の誕生以来、現在では全国に約1200施設がある。今年6月には6施設が新たに登録された。各施設とも地元の特産品を中心とした土産物やレストランなどが充実し、また大型遊具といった子供が楽しめる施設を設けるなど、それぞれ特徴を前面に押し出している▼先日訪れた地方の道の駅は今春の開業で、昼時になると行列を成す人気の回転寿司屋を敷地内に誘致していた。中心部にあるものの、もともと過疎化が進んでいる地区だけに、地域活性化の起爆剤として期待は大きい。また機会を見つけて訪れる時は、何とか遠方からも足を運んでくる観光名所になっていて欲しい。(21・11・25)

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