欧州で酸化チタンの規制が変わる。今年2月、欧州連合(EU)は、欧州化学物質規制の一つである、化学物質の分類・表示・包装(CLP)規則で、酸化チタンを「発がん区分2(吸入)」に分類する規制を公布した。18カ月の猶予期間を経て、来年10月からEU域で取り扱う酸化チタンやそれを配合した川下製品に有害性ラベルや警告表示が必要となる。ただ、今回の規制は酸化チタン粉じんの過剰吸引で生じる有害性をターゲットとしており、酸化チタンが固有の発がん性を持つ物質という科学的根拠はない。そのため他の化学物質にも適用されうる解釈であり、欧州酸化チタン工業会(TDMA)は強く反対するなど疑問符付きの規則といえそうだ。続きは本紙で

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

環境・規制・行政の最新記事もっと見る