京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と武田薬品工業の共同研究プログラム「T-CiRA」は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術の臨床応用を目指し、2015年にスタートした。同プログラムで得た成果のうち、武田が重点領域としないものをスピンアウト、実用化するために21年4月に設立されたのが「オリヅルセラピューティクス」(京都市左京区)だ。「iPS細胞技術を根付かせるというパブリックな使命がある」と語る野中健史社長に展望を聞いた。

 - 会社設立の経緯は。

 「プログラム開始から5年がたち、武田の重点領域外の研究も蓄積されてきた。こうした成果の実用化を目指すにあたり、いくつかのオプションがあった。結果、新会社を設立して、資金集めをするのがいいのではないかという結論にいたった」

 - 武田などから総額60億円の調達を行ったが、温度感など感じたことは。続きは本紙で

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