【上海支局】雲南省で中国初となるメッセンジャーRNA(mRNA)型の新型コロナウイルスワクチンの工場建設が始まった。中国人民解放軍系の軍事科学院や雲南沃森バイオ技術股〓有限公司、蘇州艾博バイオ科技有限公司などによるもので、第1期の年産能力はおよそ1億2000万回分。臨床試験の初期段階にあり、2021年下期の生産開始を目指す。

 新華社通信などが報じた。生産するのは中国初のmRNAワクチン候補「ARCoVax」。雲南省玉渓市の医薬産業園に生産設備を建設する。投資額は2億8000万元(約44億8000万円)。

 20年6月19日に国家薬品監督管理局の臨床試験の承認を得ていた。近く第2相臨床試験に着手する。8カ月以内の利用開始を目指すという。

 mRNAは細胞内でウイルスのたんぱく質を作らせる技術。米モデルナや、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンにも利用されている。

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