エア・ウォーターは、AI(人工知能)を活用し顔認証と体温検知を行う「AI体温測定ソリューションパッケージ」の販売を開始した。被測定者と距離が離れていても、瞬時に精密な温度測定が可能なうえ、マスクを着用したままでも正確な顔認証システムを実現した。新型コロナウイルスの感染拡大の防止につながる体調管理システムとしてオフィスビル、公共施設、病院など向けに展開する。

 同製品は、同社グループのセブントゥーファイブ(東京都新宿区、石井克幸社長)が開発した。同社はインフラ・プラントの点検などのサービス、顔認証ソリューションを提供している。

 使用するデバイスには、日本コンピュータビジョン(東京都千代田区、アンドリュー・シュワベッカー社長)の技術を利用している。同社はソフトバンクの子会社で、画像認識技術をベースに商品開発を行っている。

 顔認識AIと体温測定AIの組み合わせにより、0・5~1・5メートルの距離で約0・5秒で体温および顔を検知する。温度精度はプラスマイナス0・3度C。体温測定の状況は、リアルタイムでのモニタリングや管理システムで個人と体温を紐づけての管理が可能。マスク未着用時や体温異常の際はブザーや音声通知を行う機能のほか、レポート作成、データ分析など顧客に応じた機能拡張にも対応している。

 既存のセキュリティゲートに設置が可能なことに加えて、パソコンや黒体の設置が不要のため、導入ハードルは低い。

 価格は本体と導入費用込みで200万円、レンタルの場合、月30万円。販売目標は初年度でレンタル含め100台。

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