<ポイント>
・2014年、石油化学産業に対して産業競争力強化法第50条(当時)による調査報告が適用された。国内のエチレン生産量が20年に470万トンまで減少し、深刻な供給過剰が生じるリスクが訴えられた。
・実際の20年エチレン生産量は594万トンだった。30年にかけて現状維持~微減のトレンドが続くという見解が支配的。
・当時訴えられた「フォローアップ」(現状の継続的な見直し)などの政策提言は十全に実行されず。カーボンニュートラル対応など新たな課題が生じる。

 2014年の「石油化学産業の市場構造に関する調査報告」を覚えているだろうか。政府が製品やサービスの市場動向を調査し、供給過剰に陥っている業界を公表すると定めた「産業競争力強化法第50条」が、石油化学産業に適用されて作られた報告書だ。続きは本紙で

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