2030年度のエチレン生産量は570万トンを維持-。7月に素案が示されたエネルギー基本計画において、国が策定の前提としたエネルギー需給見通しは石油化学業界の関係者に少しの驚きと一定の納得感を持って受け止められた。ナフサクラッカーの停止や不採算事業の撤退といった痛みをともなう構造改革を経て、かつて産業競争力強化法に再編不可避の過剰能力業種との烙印を押された姿は今はない。足元で設備淘汰の目立った議論は皆無だ。ただ、外圧の脅威はいぜん燻り、誘導品や製油所の再編は道半ば。なにより、カーボンニュートラル(CN)の潮流は業界地図を一変させる可能性がある。30年のあるべき姿を求め、エチレンセンターは再び採るべき道を模索し始めている。続きは本紙で

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