三菱ケミカルは昨年4月、サステナビリティと成長を両立するサーキュラーエコノミー(CE)の実現に向け、社長直轄の専門部署であるCE推進部を設置した。従来の事業部門の枠を越え、CEに関連するソリューション提案と事業化を推進し、アカデミアやスタートアップなどとの連携の旗振り役を担う。今年4月には本部へと改組し、馬渡謙一郎本部長は2年目を「より機動的にアクションを起こしていく時期」と位置づける。

◇…CE推進本部の役割について。

 「世界は気候変動や生物多様性の喪失、プラスチック廃棄と海洋プラスチックごみ問題など多くの課題に直面している。こうした地球規模の課題に対し、われわれ化学メーカーは自らの環境負荷低減にとどまらず、技術・製品・サービスを通じたソリューションを提供し続ける責任がある。そのためにはこれまでの事業の枠組みを越え、取引先やアカデミア、スタートアップなどとの連携を図るなど内外に横串を刺すための組織が必要だった」

◇…具体的な機能について。続きは本紙で

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