AGCは、従来品より軽量で耐衝撃性に優れるポリカーボネート(PC)シートの生産体制を増強したと発表した。国内の設備稼働時間をこれまでより長くし、従来比5割程度の増産を目指す。新型コロナウイルス感染症対策のパーテーション用に需要増加を見込む。

 増産する「ツインカーボ」は、PCシートを特殊技術で成形し中空構造を持たせた製品。厚さ6ミリメートルのタイプでは面積1平方メートルで重さ1・3キログラムと一般品に比べ重量は約5分の1。中空構造により高い耐衝撃強度を備える。従来は館内インテリアなど建材用途がメインとなっていた。

 新型コロナの飛沫感染対策としてアクリル材がひっ迫していることを受け、ツインカーボをオフィスなどのパーテーション用途で顧客に提案したところ引き合いが出てきた。これを受けて、国内製造拠点の設備稼働を従来の8時間から2交代制の12時間に拡大。すでにオフィスや食堂などで採用が出始めているという。

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