GSユアサは、高電位のリチウムイオン2次電池(LiB)電解液から検出されるリン酸エステルについて、生成メカニズムの解明に成功した。液体クロマトグラフィー質量分析を用いることで、カーボネート重合体が多く存在するエチレンカーボネート(EC)系電解液の還元分解でリン酸エステルが生成することを突き止めた。充電電圧の高電圧化は、高いエネルギー密度を持ったLiBの実現に向け、カギを握る技術の一つとして知られる。しかし、カーボネート溶媒を用いた六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)系電解液の場合、4ボルト超の充電電圧ではリン酸エステルなどの電解液分解物が影響し、容量が大幅に低下すると考えられていた。今回のメカニズムを活用することで、高電圧化による高エネルギー密度のLiB開発に弾みを付ける考えだ。続きは本紙で

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