グラクソ・スミスクライン(GSK)とKMバイオロジクス(KMB)は6日、GSKが開発中の新型コロナウイルスワクチン向け免疫増強剤(アジュバント)をKMBに技術移転する協議を開始すると発表した。ワクチンが完成した際、日本でもアジュバントを製造・供給可能とするのが狙い。アジュバントを使うことで、より多くの人に接種できる。
GSKは複数の企業や研究機関と連携し、アジュバントの共同開発を進めている。アジュバントを用いることで、1回の接種に必要なワクチンの抗原量を抑えることが可能なため、生産量を増やすことができ、より多くの人に接種できる利点がある。さらに強力かつ長期的に持続する免疫を作り出すこともできる。
両社は、すでに新型インフルエンザワクチンで技術移転契約を締結している。今回も同様の協力体制を敷き、日本でも効果的なワクチン接種ができるようにする。