医薬品開発製造支援(CDMO)企業の米エマージェント・バイオソリューションズは、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発する新型コロナウイルスワクチンの生産で、5年間の製造契約を結んだと発表した。まず来年から2年間、4億8000万ドル(約515億円)相当のワクチン原薬を供給する。エマージェントは英アストラゼネカ(AZ)のコロナワクチンにも生産協力している。

 J&J傘下の米ヤンセン・ファーマシューティカルズと、コロナワクチンの大規模生産に向けた長期契約を結んだ。来年から5年間、エマージェントが同ワクチンの原薬を提供する。最初の2年間は4億8000万ドル分を供給し、2023年以降は需給状況に応じて生産量を決める。

 J&Jは、今月後半にワクチンの最初の臨床試験を始める予定。来年には10億接種分以上を供給すると表明している。CDMO大手の米キャタレントとも量産に向けて提携している。

 エマージェントは、米政府機関から6億2800万ドルの支援を受け、コロナワクチンの増産体制を強化。英AZと英オックスフォード大学が開発しているコロナワクチンの製造にも協力している。

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