◆KHネオケム

 KHネオケムは13日、2020年12月期の営業利益が前期比32%減の65億円にとどまりそうだと発表した。従来予想から25億円下方修正し、減益幅が広がる。原油やナフサ価格の急落による販売価格の低下、新型コロナウイルス感染拡大の影響による製品需要の減少を織り込んだ。

 売上高は17・2%減の780億円、純利益は27・7%減の50億円と、従来予想に比べそれぞれ213億円、15億円下方修正した。

 新型コロナの影響で第2四半期は大幅な減収となり、7月以降にエアコン向け冷凍機油原料や化粧品原料などの機能性材料、10月以降に可塑剤や溶剤などの基礎化学品の製品需要が徐々に正常化するとの仮定をもとに算出。想定為替レートは1ドル=109円、国産ナフサ価格は1キロリットルあたり2万6800円とした。

 同日発表した20年1~3月期決算は売上高が前年同期比13・3%減の210億円、営業利益が33・1%減の20億円、純利益が38・1%減の14億円だった。基礎化学品は原料価格の急落で値上げが不調に終わるなどして採算が悪化。機能性材料も新型コロナの影響によりアジア地域でのエアコンや化粧品の需要が停滞したことなどから販売が苦戦した。

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