<フォーカス>

 欧州でメタクリル酸メチル(MMA)メーカーが苦戦を強いられている。現地の主要3社はすべて合成青酸を用いるACH法でMMAを生産しているが、合成青酸の原料である天然ガスが急騰したことで、需給状況に関係なく売価を上げざるを得ない状況に追い込まれている。原料の一つとなるアンモニアも天然ガスから製造している。「製造原価は常識では考えられないほど上昇している。赤字を回避するなら1トン3000ドル以上が必要」(主要メーカー)。アジア市況が2000ドルを割り込むなか、アジアのメーカーからの売り込みも始まっているようだが、市況の高騰は川下需要にもダメージを与えることから輸入の決断に二の足を踏む動きもあり、先行きの見通しが立ちにくい状況が続いている。続きは本紙で

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