誰でも気軽にPCR検査を-。プレシジョン・システム・サイエンス(PSS)は、月内にも「PSS新宿ラボラトリー」を新宿区内にオープンする。医療機関、アカデミアと連携し、遺伝子検査を行う。同社がPCR検査を簡単に受けられる体制の構築を目指した「全自動PCR検査日本モデル」の実証モデルケースとして運営する。自動化技術の検証のほか、新型コロナウイルス感染症のPCR検査も受託する。

 同社は、2020年7月から京都大学と共同で全自動PCR検査システムの実証と開発を進めていた。同時に、正確かつ高精度なPCR検査を拡充し、陰性証明にも利用可能な「いつでもどこでも誰でも受けることができる体制の構築」を提唱、構築準備を行っていた。

 今回、PCR検査体制のモデルケースとして、新宿にラボを開設する。ウイルスの不活化機能と全自動システム対応機能を備えたPCR検査用唾液採取キットを用いて、安全で検査作業負担のない施設運営モデルを構築する。一般遺伝子検査市場への事業拡大は段階的に行う見通しだ。

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