推定時価総額が1300億円を超え、日本の素材業界で数少ないユニコーン(企業価値10億ドル超)の一社であるTBM。同社が開発した「LIMEX(ライメックス)」はプラスチックや紙の代替素材として採用が広がり、総合商社や大手広告代理店をはじめ、韓国大手財閥のSKグループが出資するなど世界で注目を集める。創業10周年迎え、山崎敦義代表取締役CEOは2050年に向けて事業をグローバル規模でさらに拡大し、「世界にサステナビリティ革命を起こす」と意欲を語る。

■…50年には海洋のプラスチックごみが魚の総重量を超え、世界人口のおよそ5割が「水ストレス」や「水不足」に直面すると予想されます。

 「海洋プラスチック問題が世界でクローズアップされ、プラスチックの資源循環も“まったなし”の状況だ。世界は脱プラに進むといわれながら、人口増加に合わせて50年にはプラスチックの生産量が今の数倍になるとの推計もある。同様に紙の消費量も増えていく見込みだが、その製造には大量の水が必要だ。水資源の不足は重大なグローバルリスクの一つとして捉えられている」

■…石灰石を主原料にしたLIMEXはプラスチックや紙の代替素材として注目されています。続きは本紙で

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