米ニュース&ワールドレポートが作成する「コンピューターサイエンスでの世界最優秀大学」の2018年版の内容を見て驚いた。世界100位までに中国から17大学がランクイン、しかも世界一は精華大学だ。中国が情報科学分野において世界トップレベルであることの証左である▼トップ10にはシンガポールの2大学が3位と5位に入っている。ちなみに日本の大学のトップは東京大学だが、91位とトップ100にかろうじて入ったというレベル。情報分野での優位性が世界をリードするという時代に、この結果はなんともさびしい▼国も無策でいるわけではない。たとえば2020年度に小学校でプログラミング教育が必修化される。まずは日頃の生活とコンピューターとの関係を知り、プログラミングの考え方を身に付けることに重点を置く。最終的にどのような授業を行うかは各学校が決める。22年度には高校でプログラミングを含む「情報Ⅰ」が必修となるなど中高等教育でもプログラミングに関する内容が拡充される▼文科省はさらに、大学入試センター試験に代わる大学入学共通テストで「情報」を出題の教科に加える検討を始めた。これから着手することがいつ実を結び始めるのか、誰も予想はできないだろう。だが、早くそうなってもらわないと日本の未来が心配だ。(18・7・25)

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