GHSに基づいた物質および混合物の危険性および有害性に関する分類方法の理解は、そのニーズが高まっているにもかかわらず、高度な専門性を必要とすることもあり進んでいない。そこでGHSに基づいた分類について、演習を通してよりよく理解してもらうための本を企画し、出版することにした。(「はじめに」より抜粋)
目 次
はじめに
第1部 GHSによる分類の原則
第1.1章 本書の目的
第1.2章 物質の分類
第1.3章 混合物の分類(有害性クラスの分類例)
第2部 物理化学的危険性に関する分類判定基準と分類例
第2.1章 爆発物
第2.2章 可燃性ガス
第2.3章 エアゾール
第2.4章 酸化性ガス
第2.5章 高圧ガス
第2.6章 引火性液体
第2.7章 可燃性固体
第2.8章 自己反応性化学品
第2.9章 自然発火性液体
第2.10章 自然発火性固体
第2.11章 自己発熱性化学品
第2.12章 水反応可燃性化学品
第2.13章 酸化性液体
第2.14章 酸化性固体
第2.15章 有機過酸化物
第2.16章 金属腐食性
第2.17章 鈍性化爆発物
第3部 健康に対する有害性に関する分類判定基準と分類例
第3.1章 急性毒性
第3.2章 皮膚腐食性/刺激性
第3.3章 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
第3.4章 呼吸器感作性または皮膚感作性
第3.5章 生殖細胞変異原性
第3.6章 発がん性
第3.7章 生殖毒性
第3.8章 特定標的臓器毒性単回ばく露
第3.9章 特定標的臓器毒性反復ばく露
第3.10章 誤えん有害性
第4部 環境に対する有害性に関する分類判定基準と分類例
第4.1章 水生環境有害性
第4.2章 オゾン層への有害性
第5部 混合物の分類例
第5.1章 モデル混合物Xの分類例
第5.2章 多成分からなる製品(混合物)の分類例
第6部 分類ソフトによる混合物の分類
資 料
定義および略語(GHS改訂第7版 第1.2章)
分類および表示のまとめ(GHS改訂第7版 附属書1)
参考文献
【コラム】
・危険性、有害性、クラス
・ハザードとリスク
・区分、等級、タイプ
・選択可能方式(Building Block Approach)
・爆発性に関する反応原子団
・融点、沸点
・物理化学的危険性に関する試験
・標準状態
・CAS番号、国連番号
・引火性および可燃性
・気体の比重(空気1)
・GHSにおけるエアゾールの定義
・消防法とGHSの分類
・消防法による引火性液体の分類
・自己反応性物質の例
・危険物輸送に関する勧告(UNRTDG)の容器等級とGHS分類
・腐食性に関するUNRTDGの容器等級とGHS分類
・爆発物と鈍性化爆発物
・半数致死量(LD50)、半数致死濃度(LC50)
・OECD毒性試験ガイドライン
・急性毒性加算式における超値の扱い
・加算式における「区分に該当しない」と「分類できない」
・動物実験と動物愛護、構造活性相関(SAR)
・加成法と加算法
・発がん性に関する分類区分