724-1

¥3,000(税別)

在庫有り

著者
米国送電システム研究会 編著
出版社
化学工業日報社
発行日
2020年9月10日発売
サイズ
A5判・256頁
ISBN
ISBN978-4-87326-724-1

本書の概要

 現在、電力システムの世界水準である米国電力システムは、1996年の送電管理の分離中立化によって、送電管理の方法自体を変える「革命」をもたらしました。その後、欧州にも伝播し、送電システムの技術革新が広がっています。「革命」の嚆矢となった米国送電システムは現在、各地の送電管理者(ISO,RTO)がマニュアルを公開していますが、本書では「ISOマニュアル」をベースに、米国の最新送電システムについて解説を加えました。
 2020年、我が国では配送電の分離が実施されます。世界水準レベルである米国電力システムの概要を解説した本書を官学民の電力関係者にご活用いただくことをお薦めします。

目  次

はじめに
第1章 米国の電力改革はエネルギーシステムのイノベーションが目的
 1.1 欧米の電力システム改革は何のためになされたか?
 1.2 時代の変化
 1.3 米国の連邦政府の役割
 1.4 連邦政府の電力システム改革
 1.5 改革の前提となる送電管理の考え方の改革
第2章 米国の送電システムとはどのようなものか
 2.1 基礎となる基本的な考え方
 2.2 米国の送電オペレーションの概要
 2.3 卸売電気市場と取引の概要
第3章 米国のISOはどのようなオペレーションを行っているのか
 第1節 どのようなサービスを行っているのか
     -NYISO Transmission Services Manual(2005年2月1日版)の解説
  3.1.1 概  要
   (1)ニューヨーク州の送電システム
   (2)NYISOの運営管理と通知
  3.1.2 送電サービスの種類
   (1)Point-to-Point送電サービス
   (2)ネットワーク統合送電サービス
  3.1.3 利用資格と通信
   (1)NYISOサービスの利用資格
   (2)通信に関する要件
  3.1.4 送電サービス料金
   (1)送電利用料金
  3.1.5 送電混雑契約
  3.1.6 既存合意
  3.1.7 送電取引
   (1)相対取引
   (2)NERC取引タグ付与
   (3)送電能力
 第2節 前日市場のオペレーションはどのようにしているのか
    (NYISOの前日市場マニュアルVer4.6 2017の解説)
  3.2.1 概  要
   (1)システム構成要素
   (2)LMPタイムライン
   (3)前日市場の機能コンポーネント
  3.2.2 前日市場発電計画プロセス
   (1)入出力
   (2)SCUCの準備
   (3)SCUCの実行
   (4)相対取引評価
  3.2.3 発電日の前日市場インターフェース
   (1)電力融通計画インターフェース
   (2)発電計画インターフェース
   (3)アンシラリーサービス計画インターフェース
  3.2.4 NYISOの負荷予測プロセス
   (1)負荷予測概要
   (2)負荷予測機能
   (3)負荷予測ユーザーインターフェース
  3.2.5 SCUCの実行
   (1)SCUC
   (2)SCUCの実行アクション
  3.2.6 信頼性予測
   (1)信頼性予測要求
   (2)信頼性責任
   (3)不十分な入札の扱い
   (4)信頼性評価プロセス
  3.2.7 電力融通調整手順
  3.2.8 余剰リソース評価
   (1)一般的なSRE手順
   (2)2~7日前SRE
   (3)SCUC後前日SRE
 第3節 当日市場のオペレーションはどのようにしているのか
    (Transmission and Dispatch Operations Manual Ver4.1 2018の要約)
  はじめに
  3.3.1 リアルタイム市場の概要
   (1)リアルタイム市場とは
   (2)リアルタイム市場への参加
    コラム 入札時に指定する運用モード
   (3)リアルタイム市場の精算
   (4)リアルタイム市場のタイムライン
   (5)リアルタイム市場(RTC/RTD)と周辺機能
  3.3.2 RTC
   (1)RTCの概要
   (2)RTC後に公開される情報
   (3)RT-AMPの概要と目的
   (4)RTCによる相対取引計画値の評価と抑制
  3.3.3 RTD
   (1)RTDの概要
   (2)RTD後に公開される情報
   (3)RTD-CAMの概要
  3.3.4 RTCとRTDの求解プロセス
   (1)処理アルゴリズム1
   (2)初期状態の取得
   (3)発電機の出力変化速度の考慮
   (4)送電ロスの扱い
   (5)位相制御送電線の有効電力潮流の扱い
   (6)電源の運用制約やステータスの扱い
  3.3.5 予備力の計画と発動
   (1)アンシラリーサービスの必要カーブ
   (2)信頼度制約マージンと送電制約プライシング
   (3)運用予備力の計画と発動
   (4)予備力コンパレータ機能について
   (5)予備力として計上する発電機
   (6)10分予備力の協調的な発動プログラムについて
  3.3.6 例外的な出力指令プロセス
   (1)調整力不足時における追加リソース発電プロセス(SRE)
   (2)システムトラブル時に発動するメリットオーダ逸脱指令(OOM)
  第3節のまとめ
 第4節 FTRのオペレーションはどのように管理しているのか
  はじめに-FTRマニュアル
  3.4.1 FTRの基本的な考え方
  3.4.2 FERCのFTRの解説
   (1)FTRとは
   (2)FTRの分類
  3.4.3 PJMのFTRマニュアル
おわりに