科学日報工業
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創立100周年

たゆまぬ改革で
クリエイティビティ発揮

― 新たな付加価値を提供し「選ばれる会社」に ―

長坂一社長
南谷陽介
代表取締役会長CEO

タキロンシーアイは、タキロンの母体となった瀧川セルロイド工業所によるセルロイド生地の製造開始から今年10月に100周年を迎える。2017年にはタキロンとシーアイ化成が合併してタキロンシーアイが発足。合成樹脂加工の総合メーカーとしての存在感を大きく高めており、推進中の中期経営計画「Good chemistry Good growth2020」で、新生タキロンシーアイとして生まれ変わるための構造改革とともに、成長領域、新規領域の拡大に取り組んでいる。南谷陽介会長CEOと齋藤一也社長COOに今後目指す姿などについて聞いた。(聞き手=織田島修化学工業日報社社長)

長坂一社長
齋藤一也
代表取締役社長COO

過去のやり方では勝ち残れない

100周年おめでとうございます。振り返って感想をお聞かせください。

南谷会長「過去を振り返ると、旧タキロンも旧シーアイ化成の横浜ゴム時代も、創立からの数十年は相当な起業家精神やクリエイティビティを発揮してきたのでしょうが、昭和40年代、50年代になると、紙や木、鉄がプラスチックに変わっていく時代になり、しかも日本は高度経済成長期。景気がよく、ある意味、”誰でも儲かる時代”といえたと思います。そうした時代はすでに過ぎ去っていますが、今でも高度成長期の仕事のやり方を引きずっているところがあります。この低成長時代、国内売上高比率7割の会社として、やり方を大きく変え、クリエイティビティを発揮していかないと勝ち残れないと発破をかけています」

合併と100周年が変革のための良い契機になりますね。

南谷会長「さまざまな課題を棚卸するために絶好の機会となりました。一昨年、昨年とさまざまな構造改革を実施してきました。しかし実はその中身は、旧タキロンや旧シーアイ化成がそれぞれ過去何年もかけて議論していたことを、かつての組織の中できれいにしただけのことです。重荷はなくなりましたが、合併して大きな組織になったからこそやるべきことは、これからみんなで考えていかないといけません」

グループシナジーを生み出す

齋藤社長「旧タキロンと旧シーアイ化成は、それぞれ互いに大きな規模の会社でした。しかし、旧タキロンをみても、買収した会社を子会社としておくだけで、グループの連携を深める対策を打ち出しきれていない面もありました。合併を機にグループシナジーを生み出せるよう、大きく変えることができたのはやはりいいきっかけとなったといえるでしょう。ただ、一言で100年といっても両社とも節目ごとに変化し、危機を乗り越えてきた歴史をもっています。時流に乗らないと100年は続きません。それは今後についても同じことが言えます」

合併後の統合の進捗状況はいかがですか。

南谷会長「構造改革のグランドデザインはほぼできています。製造が先行していますが、営業もこれからもっと改革を進めていきます。たとえば、従来別々の営業マンが扱っていた製品でも同じ分野であれば1人の営業マンが扱えるようにすることはできるかもしれません」

競争力ある工場を”見える化”

人材交流については。

齋藤社長「工場長レベルは合併後1年で相当異動してもらいました。これからもっと広い階層で異動も含め人事交流を進め、複数の工場にかかわってもらうことで、工場ごとの違いを考えてもらい、競争力のある工場を”見える化”できるようにします」

必死に学び新たな柱打ち立てる

中計の目標について。

南谷会長「今期の営業利益の予算は96億円。これを来期120億円にするのだから、かなり高いハードルだと捉えています。実現するにはM&Aが必要になるのでしょうが、これにはタイミングの問題があり、1年ほど達成が遅れる可能性もあります」

齋藤社長「中計に込めたのは、当社に新しい柱を立てるというもの。多少目標達成の時期がずれ込むとしても、それに向かって動けてはいます」

南谷会長「プラスチックが使われる業界を用途別にみると、土木・建築、農業資材、包装資材などを当社は手掛けています。しかし、自動車やエレクトロニクスなどの分野に当社はあまり入り込めていません。当社は加工のノウハウをもつものの、当社グループ単独でできることは限られており、他社との協業が必要になります。ただ、弱者連合はありえず、当社がしっかりしていないと、協業相手に選んでもらえないわけです。選んでもらえる会社になるため、必死で学んでいかなければなりません。新しい柱の立ち上げが3年や5年でできるとは考えていません。10年、20年かけて変えていくつもりです」

デジタル、グローバル対応推進

IoTやAIの導入はどのように考えていますか。

齋藤社長「検討を始めたところです。ある工場の一部ラインに、さまざまなデータを自動で記録できるモニタリングの仕組みを導入しようとしています。それを他ライン、他工場へも展開することを考えています」

グローバル展開の現状と今後の展望について。

南谷会長「先頃、米国のシュリンクフィルム子会社が30周年を迎えました。個人的な考えですが、改めて米国をみると、先進国で唯一人口の増えている国であり、事業を考えるうえで魅力的な国です。欧州も成熟市場であるからこそ、安物による価格合戦に陥りにくい地域であることを評価してもっと攻めてもいいかもしれません」

若手の知恵を源泉に未来像描く

次の100年に向けて。

南谷会長「役員にも伝えていることですが、私はわれわれの世代に画期的なビジネスモデルを創造することを期待していません。やはり考えるのは20代、30代、40代。そうした若い社員が考えてきたものを選んで、経営資源をどのように配分するかが経営層の仕事です。まずは若手に考えさせる環境をつくってやることが重要。だから正直、将来に向けて具体的にどんなことをやるべきなのかまだ私には分かりません」

齋藤社長「PMI(M&A後の統合プロセス)の一環で、当社にどのような人材が求められるかについて社員に話し合ってもらったのですが、このとき出てきたのが、『Communicate, Commit, Be Proactive.』ができる人。困ったときに思い浮かべてもらえるような会社になるためにも、この3つの言葉を体現できる人たちの集団となっていければいいと考えています」

南谷会長「みんなに当事者意識を持って仕事に取り組んでもらうことも重要です。そのため、部下に仕事をさせるときには常にその仕事の目的を説明するように指示しています。全体像がみえないとやりがいが得られず、責任感ももちにくい。みんなが仕事の価値を理解することで、会社に推進力が生まれると考えています。そういった社員ひとり一人の成長が次の100年を支えていくことになるでしょう。」

100周年記念サイトはこちら

タキロンシーアイ
100年のあゆみ

これまでともに歩んでくださいました皆さまのおかげをもちまして2019年10月10日 タキロンシーアイは創立100周年を迎えました。
これからもタキロンシーアイグループは 皆さまが安心して暮らせる今日を支えるために、明日の暮らしをもっと快適に変えていくために、
プラスチックでつぎの未来に向けてたゆまぬ挑戦を続けます。

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