cmcre47-6

¥90,000(税別)

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著者
[監修]古江 美保(楠田);(株)ニコン、関野 祐子;東京大学
出版社
株式会社シーエムシー・リサーチ
発行日
2018年5月18日
サイズ
A4判 並製 311頁
ISBN
978-4-904482-47-6

本書の概要

本書の概要

 当該書籍では、細胞利用技術開発がめざすものとして創薬への利用に注目し、その技術開発と市場の現状をまとめています。書籍の企画を監修の古江先生に最初にご相談した際に、「創薬」の観点に絞るべきであるとのご提案をいただきました。また、アカデミアの開発中の技術ではなく、実際にすぐに利用できるマテリアルや技術を集めて情報提供すべきとのご提案を受けました。当該書籍が、分野内外の読者のみなさまにとって、新規のビジネスや新しい研究を発想し、さらなる細胞培養を用いた産業の発展につながることを祈念しております
                            (株)シーエムシー・リサーチ

古江美保(楠田)先生の「はじめに」より
 第I編第1章1の通り近年、ますます培養細胞を用いたin vitro試験法の開発や標準化が進められている。第I編第3章2にあるように、様々な無血清培地が市販され、第I編第1章2~7にあるように様々な細胞種が提供され、多くの研究者が利用できるようになってきた。簡単に誰もが培養できるようになった一方で、その取扱や管理が重要な課題となってきている。特に、第I編第1章6~7にあるようにiPS細胞技術により、心筋細胞、血管内皮細胞、骨格筋芽細胞、肝細胞、神経細胞など様々な細胞種に分化した細胞が市販され、また、疾患モデル細胞の作製が可能となり、第I編第2章にあるように新しいデバイスの開発や、新規スクリーニング法、新規評価法が提案されつつある。また、第I編第4章にあるように、コンピューターの機能の発達に伴い画像解析技術が発達し、蛍光画像や位相差画像による細胞評価法が確立されつつある。さらに、基礎研究だけでなく、第Ⅱ編にあるように薬効評価や毒性評価などに細胞を使用するためには、再現性、確実性、信憑性、応用性を担保する必要がある。

■目  次

第I編 技術動向(基礎編)

第1章 利用できる細胞の種類、細胞ソース
1. in vitro実験の重要性と培養細胞の選択方法(小島肇夫)
2. 創薬研究のための疾患特異的 i PS細胞(中村幸夫)
3. 創薬研究のための培養細胞株とヒト組織バンク(小原有弘)
4. 創薬研究のためのヒト組織由来細胞の利用(荒木徹朗)
5. ヒト組織バンクヒト組織由来細胞とその利用方法
(1)世界最大の生物資源バンクATCCと最近のヒト組織由来細胞の動向(乙黒敬生)
(2)ヒト組織由来細胞の需要トレンドと配慮すべき点(上田忠佳)
(3)ヒト細胞の創薬研究への利用について(小塚寛太)
6. ヒトiPS細胞由来製品
(1)CDIの分化細胞製品iCell®、MyCell®について(亀井綾子、細谷昌樹)
(2)Axol Bioscience社 iPS細胞由来神経細胞(Zoe Nilsson、太田優)
(3)タカラバイオが販売するヒトiPS細胞由来製品について(小林英二)
7. 疾患 iPS細胞樹立サービス(稲村充、本田誠、横山周史)

第2章 細胞利用の基盤技術
1. 創薬分野への応用のためのセルエンジニアリング(山野範子、大政健史)
2. Microphysiological systemsの創薬産業利用に向けた取り組み(杉浦慎治,金森敏幸)
3. 細胞培養基盤技術の基本(片岡健)
4. 創薬研究のための球状組織培養デバイス(清水亮啓、景山逹斗、福田淳二)
5. 蛋白尿治療薬研究におけるpodocyte培養技術の展望と課題(土肥浩太郎、木村啓志、南学正臣、藤井輝夫)
6. 創薬スクリーニングを目指した細胞デバイスの開発(亀井謙一郎)
7. 細胞および細胞生産物の分離精製技術(本田真也)

第3章 創薬研究のための培地と細胞外マトリクス
1. 創薬研究のための細胞培養用培地(総論)(古江美保(楠田))
2. 創薬研究のための細胞培養用培地(各論)
(1)抗体・ワクチン・組換えタンパク質生産用無血清培養液(一條宏)
(2)正常ヒト細胞と培地について(正常ヒト表皮角化細胞と正常ヒト血管内皮細胞を中心に)(對比地久義)
(3)富士フイルム和光純薬株式会社の細胞培養関連製品(新井華子、上村光宏、藁科雅岐)
(4)STEMCELL Technologies社培地と創薬への利用(河合美都)
(5)フィーダー・フリー培養用iPS/ES細胞用培地StemFit®の開発(栢原孝志、千葉明)
(6)がん幹細胞用無血清培地(小野塚新)
3. 細胞外マトリクス
(1)iPS細胞の増殖・未分化維持培養のための足場材開発と創薬支援研究への応用(村上裕太)
(2)温度応答性器材と細胞シートの創薬研究への利用(須賀大史)
(3)熱可逆性3次元培養担体「メビオールジェル®」(吉岡浩)

第4章 培養細胞の画像解析技術
1. 培養細胞を利用した薬効・毒性評価ライブセルイメージング技術(清田泰次郎)
2. イメージングサイトメトリーとその応用(中沢太郎)
3. 画像解析によるハイコンテントスクリーニング(鶴丸優介)
4. ハイコンテントアナリシスとその展望(塩田良)
5. ハイスループット細胞機能探索システムを用いた生細胞の解析例(鈴木真帆海)

第II編 創薬・新薬への応用

第1章 創薬・新薬への応用(病態解明への応用)
1. 製薬企業における創薬研究での培養細胞の役割と病態モデル(中西淳)
2. ALSモデルの構築と化合物スクリーニング(仁木剛史、井上治久)
3. 培養神経細胞を用いたシナプス機能のイムノサイトケミカルアッセイ(関野祐子)
4. 多能性幹細胞由来心筋細胞の構築と創薬研究(山下潤)
5. iPS細胞を用いた創薬スクリーニングシステムの構築(太田章)
6. 患者特異的iPS細胞由来間葉系細胞を用いた創薬スクリーニング(日野恭介、池谷真)

第2章 薬剤安全性評価への応用
1. 薬剤安全性評価法の開発に向けて(小島肇夫)
2. ヒトiPS細胞由来肝細胞を用いた薬剤毒性評価技術の構築(石田誠一)
3. ヒトiPS細胞由来神経細胞の機能評価と創薬応用(鈴木郁郎)
4. 医薬品安全性評価におけるin silicoアプローチの可能性(吉永貴志)
5. ヒトiPS細胞由来心筋細胞の医薬品の安全性評価への応用可能性(岡井佳子)
6. 発生毒性の評価(斎藤幸一)

第III編 海外動向

第1章 海外の創薬研究ビジネス動向(仙石慎太郎、小野寺玲子)

第2章 ヒトiPS細胞技術を活用した医薬品の安全性評価(諫田泰成)

第IV編 市場動向(立花浩司)