在日欧州北米化学企業特集

2018年12月17日(月)本紙掲載

コベストロジャパン株式会社

「 イノベーションの基盤強化 」

米丸公康社長

米丸公康 社長

コベストロは投資、イノベーション、買収を今後の成長の柱にしている。この方針に沿ってポリカーボネート(PC)、ポリウレタン(PU)事業の生産体制を強化する設備投資、デジタル化の推進や開発体制の強化、塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業における買収の可能性を追求しており、日本でもこうした取り組みを具現していく。

コベストロジャパンがDICとの折半出資の合弁会社のディーアイシーコベストロポリマーへの出資比率を2019年第2四半期にも80%に引き上げるのは、その一環だ。

ディーアイシーコベストロポリマーは、2000年6月に発足した。ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)の大手で、DIC堺工場敷地内にあるプラントでTPUの生産と技術開発に取り組んでいる。TPUは塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業部の製品で、買収によって同事業を強化するコベストロの方針に沿った案件になる。

イノベーションの基盤を強化するための投資も進んでいる。「イノベーション・センター」(兵庫県尼崎市)の大規模な改修を15年から続けており、19年に終える予定。5億円以上を投じるプロジェクトで、PU事業では自動車内装向けの部品を試作・評価するための最新機器や、PC用の最新の射出成形機などを導入する。

イノベーション・センターにはデジタル技術や映像などを駆使してより円滑な顧客とのコミュニケーションを確立するための「カスタマー・エクスペリアンス・ルーム」も新設、顧客との協働の場として活用していく。このほかより安全で効率的な作業環境を実現するための改修も具体化していく。

また、コベストロはデジタル技術を活用して研究開発体制を強化するプロジェクトをドイツで進めており、この機能を通して日本の顧客がより迅速に製品を開発できるように貢献していく意向だ。

イノベーション・センターの改修を終える19年はさらに、住化コベストロウレタンが発足から50周年を迎える節目の年になる。新居浜工場(愛媛県新居浜市)でジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)などを生産する、コベストロにとって重要なグループ会社だ。


企業のコメント

合弁会社へ出資比率を引き上げ

合弁会社ディーアイシーコベストロポリマーへの出資比率を引き上げ

コベストロは、グローバル成長戦略におけるTPU事業拡大の一環として2019年第2四半期の早い時期にディーアイシーコベストロポリマー(DCP)への出資比率を80%に引き上げます。

日本におけるTPUのリーディングメーカーであるDCPは、今後、コベストロのグローバルネットワークを通じて、ユニークな製品をより幅広く国内外に提供することができるようになります。TPU産業は長期平均で年率6%の成長が予測されています。

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