在日欧州北米化学企業特集

2018年12月17日(月)本紙掲載

ランクセス株式会社

「 難燃剤、“ワン・ストップ”で 」

辻英男社長

辻英男 社長

ランクセスの業績は着実に伸びている。2018年第3四半期の売上高は前年同期比4・4%増の17億9000万ユーロ、特別項目を除いたEBITDA(金利・税・減価償却費計上前利益)は同1・5%増の2億7700万ユーロに、継続事業からの純利益は同45・5%増の8000万ユーロに達した。

成長を支えるのは難燃剤と潤滑油添加剤を手がけるビジネスユニット(BU)と、ゴムおよび機能性色剤向け添加剤を主軸にするBUで構成する「スペシャリティアディティブス部門」、高機能プラスチック、複合材料、ウレタン事業などの「エンジニアリングマテリアルズ部門」、工業化学品や受託合成のサルティゴで構成する「アドバンスト中間体」、無機顔料、皮革用化学品、水処理製品、物質保護剤などの「パフォーマンスケミカルズ部門」。

年内には合成ゴム事業を手がける「ARLANXEO(アランセオ)」の持ち株を合弁相手のサウジアラムコに売却することから、4部門を基軸にした「ニュー・ランクセス」としての事業活動が本格化する。

日本における事業はニュー・ランクセスの成功を支える重要な要因だ。今年は17年に買収・統合を終えたケムチュラの事業との相乗効果を追求、難燃剤事業の拡大に力を入れた。臭素系に強いケムチュラと、リン系の製品群に特徴があるランクセスの製品群を生かして、難燃剤の「ワン・ストップ・ショップ」のビジネスモデルを強化してきた。

連続繊維で強化した熱可塑性コンポジットシート「テペックス(Tepex)」や、ポリアミド(PA)6コンパウンド「デュレタン(Durethan)」およびポリブチレンテレフタレート(PBT)コンパウンド「ポカン(Pocan)」による次世代自動車の軽量化ニーズに対応した事業活動、酸化鉄顔料「バイフェロックス(Bayferrox)」を軸にした建築分野での事業活動の幅も広がっている。19年も引き続きこうした活動に重点を置いて成長を続ける。

さらに日本のスタッフが成長市場である東南アジア地域に駐在し、アジア諸国などで生産活動を積極化する日本の顧客ニーズに対応する体制も強化している。電気・電子や自動車分野を中心に活動しており、今後はこうした体制を一段と強固にしていく方針だ。


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