在日欧州北米化学企業特集

2018年12月17日(月)本紙掲載

ソルベイジャパン株式会社

「 国内グループの統合を検討 」

井本万正社長

井本万正 社長

ソルベイは「Solvay Way」と呼ぶ行動規範に則りステークホルダーとの共有価値の創造に取り組んでいる。同社が定義するステークホルダーは顧客、社員、地球、投資家、サプライヤー、地域社会の6つで、このうち顧客に対してはより持続可能な価値の提供を最重要テーマにしている。

非遺伝子組み換えの非可食植物原料を用いて発酵プロセスで生産する天然バニリン「Rhovanil Natural CW」は、その代表例の一つ。この天然バニリンを世界最大級の菓子メーカーが採用、同社を代表するチョコレート製品に段階的に使われることが決まった。コスト高になっても、食の安全へのニーズに対応する取り組みが具体化することになる。社員、地球、地域社会についても2025年を最終年とする目標を掲げ、その達成に向けた活動が続いている。

同時に「組織・意識・行動改革」も断行、欧州における開発・事業拠点の再構築を進めるほか、組織の簡素化と顧客志向の徹底にも取り組んでいる。日本ではグループ会社の統合を検討しており、「外部から見て分かりやすい、内部から見て簡略な組織」を目指している。

日本における事業は成長を続けている。成長を牽引するのはスペシャリティポリマーズ、バリウム・ストロンチウムや無機フッ素をベースにした化学品を中心とするスペシャルケム、シリカ、レアアースを軸とする「アドバンスト・マテリアルズ」。界面活性剤などを軸にするノブケアと呼ぶ部門を中心とする「アドバンスト・フォーミュレーション」は、パーソナルケア、金属表面処理剤、農薬用分散剤を中心に市場に着実に浸透している。

日本では事業の成長に加えて、グループ内における「日本の地位の向上」に努める。今年は京都大学の北川進特別教授の「ソルベイ未来化学賞」受賞記念シンポジウム「化学のイノベーション創出に向けて」を在日ベルギー大使館で開催、日本の存在感を示した。ソルベイは欧米の大学や研究機関と密接な関係を確立しているが、日本では限定的な事例しかない。今後は日本の大学などとの協業の可能性を追求し、日本の研究機関や経済界とソルベイの双方が利点を享受できるようにする。


企業のコメント

「未来化学賞」受賞記念シンポジウム開催

「未来化学賞」受賞記念シンポジウム開催

ソルベイジャパンは、北川進京都大学特別教授の「ソルベイ未来化学賞」受賞を記念し、ベルギー大使館との共同により大使館ホールにて、記念シンポジウムを開催しました。

ソルベイ未来化学賞は、2年に1回、未来化学の基礎になり人類の進歩に貢献する重要な研究を対象に受賞者を選定しています。

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