自動車用フロアマット最大手の永大化工は、滑りにくい「スリーポイントスパイク加工」および「ストッパー不織布加工」技術を武器に、フロアマットのさらなるシェアアップを推進する。昨年米国で発生した日系自動車メーカーのリコール問題を契機に、安全な純正マットを使用する機運が強まっていることを追い風に、マットのさらなる機能強化も図りながら提案活動を強化し、業績回復に結び付けていく。
 永大化工の特殊ラミネート加工によるフロアマットは、自動車メーカーの純正品(OEM)として内外の自動車メーカーに採用されており、2010年3月期の売上高は約38億円。
 同社では、裏面がゴムのマットにはゴルフシューズのスパイクレスシューズのようなスリーポイントスパイク加工を、また裏面が不織布のマットには、繊維の複合化技術を駆使したストッパー不織布加工を施している。このため、使用中にマットが滑らず、自動車の安全に寄与している。
 マットのズレなどが原因で発生する自動車事故は、自動車ユーザーが純正品でなく安価な市販品を選択する結果、マットが滑ったり、フロアとマットの形状が合わなかったりなどの要因で発生する。
 昨年の米国での事故を契機に、国内では国土交通省が指導に乗り出すなど、純正マットの装着を徹底する機運が高まっている。このため、純正マットの使用率は09年度の約68%から、10年度は70%以上に向上する見通し。
 こうした追い風を受け、永大化工はマットの国内シェアを一段と引き上げていく。シェア拡大の一環として、マット吸音機能、脱臭効果のほか、安全性をさらに高める新たな品質保証体制を検討するなど、顧客ニーズを先取りした開発に取り組んでいく考え。

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