カルソニックカンセイは、乗用車用メタル担体の開発を推進する。現在主流のセラミックス担体と比較して昇温特性に優れる点を活用してプラグインハイブリッド車(PHV)向けに実用化を目指すもの。開発中の製品は、穴空け加工を施した箔材をハニカム素材として採用したのが特徴。これによりセル通路内の排ガスの流れを活性化することで浄化性能を向上、触媒貴金属の使用量を半減している。同社では、高性能・低コストを武器に早期実用化を目指す。
 メタル担体とは、自動車の排ガスを浄化する触媒を担持するための金属製ハニカム体。現在主流のセラミックス担体に比べて高温耐久性や低温活性、昇温特性に優れるといった特性を有する。また小型で浄化特性に優れるほか、排気ガスの通気抵抗が小さくエンジンの出力損出が少ないといった利点がある。乗用車に比べて振動が激しい2輪車をはじめ、ガソリンエンジンより排ガス温度が低いディーゼル車などに採用されている。
 同社は、独自の構造・製法によりさまざまな使用条件で安定した排気のクリーン化と高出力を両立した製品を展開中。拡散接合工法と大波?小波構造の組み合わせが優れた耐久性と量産化を可能としており、箔厚20マイクロメートル・900セルのメタル担体を実用化している。
 PHVでは実走行におけるモーター駆動の比率が高くなる。そのためエンジン駆動時の触媒活性を確保するためには、セラミック担体よりも低温活性や昇温特性に優れるメタル担体が適するとみて開発を進めているもの。開発中のメタル担体は穴空け加工した箔材を採用しているのが特徴。これにより浄化性能を向上させており、既存のセラミックス担体(0・7リットル 4mil/600セル)に比べて触媒使用量を48%低減することに成功した。同様に圧力損失についても12%減の改善を実現している。

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